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バイオカイトは、和凧の伝統を生かし、流体力学を駆使して生まれたハイテク凧であります。

この凧の発明者である伊藤 利朗は、子どものころ熱中した凧揚げで、いつかこの美しい和凧を空高くいつまでも飛ばすことを夢みていました。そして電気会社の研究所に勤務のかたわら研究を続け、1979年科学凧の基本概念を完成させました。この凧は、凧を空高く飛ばしたいという子どもたちの願望を満たすもので、従来からあった和凧の伝統の流れを汲むものでありました。

つまり、どちらかというと絵柄の美しさよりも三角や四角といった造形を追求するといえる洋凧などと異なり、この新しい凧は、形にとらわれず、美しい絵柄をもち、気流に沿ってしなやかに空中に浮かぶというものでありました。基本概念の完成後しばらく開発が中断しましたが、1998年から研究が再開され、2001年そよ風でも揚がる凧としてバイオカイトの名前で商品化されました。

このバイオカイトを用いた凧揚げは①教育②癒し③福祉に効能があることから、2003年夏に任意団体日本バイオカイトクラブが結成され、普及活動が始まりました。これらの効能をもう少し詳しく言いますと、次のようになります。

最初にあげられた効能である教育は、小学校から大学まで幅広い学年層に対応できるという特徴があります。つまり、小学校(理科/工作)、中学校(理科)、高校(物理)、高専(流体力学)、大学(流体力学、航空機力学)などでそれぞれカッコ書きした分野でバイオカイトを教材として提供することができます。バイオカイトは、最近低下したといわれる理科教育の復興の一助になることが期待されます。

次にあげられた効能である癒しは、いわゆるセラピーといわれる領域になります。凧が空高く揚がることは、驚き、感動、達成感、喜びといった感情面を刺激し、高揚させるはたらきがあります。障害者・不登校・ニート・引きこもり・閉じこもりといった人々に対して、凧揚げを通じて感情面の抑圧を取り除くとともに、自然と一体化する感覚を経験することにより、癒しを行い、これらの人々の社会参加を支援しようとするものです。

最後にあげられた効能である福祉は、癒しとオーバーラップするところがありますが、いわゆる行政と一体になって実施する福祉の領域になります。バイオカイトは、車椅子に乗ったままでも揚げられるという特徴があり、軽く歩きながらでも揚げられるため、障害者や高齢者も凧揚げを楽しむことができます。凧揚げを通じて、できるだけ外に出て、多くの人とコミュニケーションすることにより、福祉を増進し、まちづくりを支援します。

JBCは2005年10月までに、凧揚げ教室や凧揚げ大会というイベントを全国各地で合計7回開催しました。

そして、より一層広範な活動を展開するため、2005年10月26日兵庫県の認証を得て、特定非営利活動法人日本バイオカイトクラブ(JBC)が誕生しました。


Last Update : 2010-01-28
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